期間工は満了金を貰ってこそ意味がある
期間工の給与システムの中で、給与の次に注視しなくてはいけないのは「満了金」です。
日当が1万円程度の仕事でありながら、年収が400万円や500万円をも超える期間工は、満了金を貰っているためです。
期間工として働くのであれば、満了金の仕組みに関して、見落としがあってはいけません。
満了慰労金とは?満了報奨金とは?
満了金は会社によって呼び方も異なりますし、ルールや取扱い方も違いますので一様には言えないのですが、まずはトヨタ自動車の期間従業員の仕組みを例にしてみましょう。
トヨタ自動車では、がんばりに応える手当として、満了慰労金と満了報奨金というシステムがあります。
トヨタ自動車では、おおよそで下のような支給額になってきます。(※2017年10月現在)
満了慰労金 | 満了報奨金 | |
3ヵ月満了の場合 | 30500円 | 91500円 |
6ヵ月満了の場合 | 207400円 | 183000円 |
12ヵ月満了の場合 | 305000円 | 183000円 |
18ヵ月満了の場合 | 329400円 | 183000円 |
24ヵ月満了の場合 | 353800円 | 183000円 |
30ヵ月満了の場合 | 378200円 | 183000円 |
35ヵ月満了の場合 | 396000円 | 183000円 |
1.満了慰労金
満了慰労金は、契約期間を満了して退社する人が貰えるお金です。契約期間が長くなるほど増えていきます。
2.満了報奨金
満了慰労金とは別に、満了報奨金というものも用意されています。これは、遅刻や欠席などのない皆勤者に日当たり1500円を出勤日数分支給されるものになります。
満了報奨金は、月ごとにカウントされるので、ちょっとした寝坊の代償が3万円(1500円*20日分)くらいの損になってしまいます。期間工で働くには、健康の自己管理も求められることにりますね。
満了金を自動車会社で比較してみます
同じ働くのであれば満了金が多いに越したことはありません。自動車メーカーによってどれくらい満了金が異なるのかを比較してみましょう。
満了金は各メーカーによってそれぞれに規定が異なりますので、ここでは1年満了を基準に各社で比較してみました。
※最新の情報は必ず個々でご確認して判断ください。会社名をクリックするとそれぞれの期間工募集ページの最新情報へアクセスできます。
1年満了金 | 内訳 | |
トヨタ自動車 | 878400円 | 満了慰労金 満了報奨金 |
トヨタ自動車東日本 | 240000円 | 半年毎に12万円支給として |
トヨタ自動車九州 | 240000円 | 3ヶ月毎に6万円 |
マツダ | 480000円 | 満了慰労金 12万円/半年 皆勤手当2万円/月 |
ホンダ技研工業 (埼玉製作所) |
– | – |
日産自動車 (横浜・追浜工場) |
860000円 (※980000円) |
6ヶ月ごとに19万円 (※組立工程は25万円) 皆勤手当8万円/2ヶ月ごと・入社祝い金は別途あり |
スバル | 420000円 | 実働240日にて |
トヨタ自動車織機 | – | – |
いすず自動車 | – | – |
ダイハツ九州 大分工場 | – | – |
日産自動車 いわき工場 | – | – |
※1 2017年10月調査
期間工の満了金はどうして存在するのか?
満了金には、会社ごとに支給に関する条件が付け加えられています。条件を満たさない場合は、数十万円の満了慰労金が貰えないといったことも起こり得ます。
会社ごとに細かな条件は違いがありますが、内容はほぼ欠勤に関することです。工場のラインの仕事はひとりの欠勤であっても代わりが居なければ、全てが順調にはかないために大きな痛手となります。
期間工に限らず、社員であっても、欠勤に関しては厳しい一面があります。期間工にとっては、1日の欠勤が数万円の損失になるために、体調の管理も含めて仕事ととして考えておくことが重要です。