人口も減る生産も減る仕事はもちろん減る
このところ、人手不足の問題が表面化していますが、私は、人間の取り合い以上に、企業の淘汰のほうが今後の問題になると考えています。
車で言うならば、国内においては、今後の人口は減少への一方であることは明らかですから、当然ながら、内需の拡大はないワケです。
それなのに、これからも生産の拠点も仕事の量も同じということはあり得ません。つまり、企業は徐々に淘汰されます。
すでに家電では起きているではないか?
日本の製品は優秀であることから、まだまだ海外への輸出も多いです。車に限っていえば、上に書いた例は当てはまることはなく、今後も輸出によって生産の量は保たれていくかもしれません。
しかしながら、逆にそれを国内の生産と輸出でバランスを保つことは難しく、すでに拠点そのものが海外にも進出しています。
家電といえば日本というほどの1時代もありましたが、現代では、決してそのようには見えません。アップルやLGといった海外の製品が、日本で人気になっているものも多く見かけます。
それと同時に、東芝やソニー、シャープといった企業の業績の不振は、目に見えて明らかで、これらの企業が合併したり、業務を縮小していくことは予想ができるのではないでしょうか?
企業が淘汰されていくのは従業員の頑張りではない
会社は、私たちの働きによって、「生き残りを賭けた」というようなことを口にしますが、ビジネスは賭けではありません。
そして、需要は、その時代の背景や環境によって左右されるものであり、私たちの頑張りとは、そもそも関係のないものなのです。
しかしながら、近年、やたらとこの言葉を耳にしていることで、従業員の士気は下がる一方です。
なぜなら、働いているほうも、感づいているからです。
従業員に頑張って欲しいというのが願いではないですよね?
給与を減らす。もしくは上げたくないっていう理由のためだけに言ってるのではないですかね?」
今、景気が悪いだとか、依然厳しいだとかって言葉は、結局死ぬまで聞かされるんだろうなってことです。