トヨタという大看板が周囲の反対を後押しする

今にも潰れそうな弱小企業であれば、家族ももしかしたら反対しないかもしれません。「そんな会社でいつまで遊んでいるつもりだ?」と、「マジメに仕事探しなさい」とかまで言われる人も世の中には居ます。

しかし、一旦、トヨタ自動車のような会社に就職してしまうと、辞めるためのハードルはとんでもなく高くなります。あなたは家族にこんなことを言われていないですか?また、あなたは辞めたいと言っているトヨタ社員に勝手な幻想を押し付けしていないでしょうか?

せっかくいい会社入ったのに辞めるのはバカ

社内はどんなところかなんてのは、働いている本人にしかわからない筈ですが、親族ってのは、トヨタ自動車という大看板だけで、【とても良い会社】という認識を持っています。

一旦、辞めたいなどと口にすると、全力でそれを阻止にかかります。辞めるヤツはバカだと、まるで、トヨタを辞めて人生でとんでもない失敗を犯した人がいるかのようなことまで言われます。

世間には、公務員をやめて山奥で好きな暮らしをしている人もいますし、逆に露店商から、日本を代表する小売業のトップになる人まで様々です。トヨタは、最高の企業でも何もありません。世界には、会社はゴマンとありますし、独立して働いている人も、数え切れないほどに居るのです。

あんたなんか他に行く宛てないから

この人手不足で、多くの企業が人材の確保に悩んでいる世の中を知ってか知らないか、「お前なんかが他に行ける宛てはないだろう!よく考え直せ!」と言われます。少なくとも、全く何かしらの仕事に就くことすらできないということは、今の日本では、なかなかあり得ません。

ただし、これは親族の言っていることも、あながち間違っていない気もします。単に奴隷のように手を動かして働いていただけで、10年働いたところで、実力のようなものは、ほとんど備わりません。本人が辞めたくても辞めれない理由もそこにあり、自分が何かしらの成長をすることもなく、潰しの効かない人生を歩んできたことに後悔している人も多いです。それがライン工です。

しかし、それがトヨタですから辞めたいのです。この先も何も自分の成長を感じることなく、ただ働き蟻として生きていくことに絶望しているのです。今なら、まだ間に合う。今なら、まだ、やり直しができるからというのが、せめてもの生きる希望になっています。

今と同じように給料貰えないぞ

これは、日本の転職事情ではいたって当たり前のことで、転職するに条件が悪くなってしまうことは、ごく普通です。ただし、親族が勘違いしているのは、トヨタ自動車がとても高給取りだと勘違いしている点です。所詮、中途で入った出世のない工員は、世間の平均年収ほどもいきませんから、このままただの奴隷で行くのであれば、将来的には逆転は狙えます。

それから、トヨタ自動車を辞めたいと考えてる時点で、これらのことは想定済みです。辞めたい理由が給与にあることは少なく、人間関係的な何かか、あまりに過酷な仕事の内容に嫌気がさすかのどちからが理由ですから、今と同じ給与でなくともココを逃げたいので、お金のことを周りに言われると、ますますウザいだけです。

ちなみに、他から転職してトヨタに来ても、以前の会社にそのままいることと比べれば、お給料は貰っていませんが、その時、同じようなことは周囲は言いませんでした。「トヨタに行っても今と同じように給料は貰えないぞ」という、事実もココで代弁しておきたいと思います。

会社を辞めるのを止める同僚はあなたのため?

そもそも辞めるなという人たちは、あなたのために言っているのでしょうか?

会社を辞めると言ったときは、実家の両親も、会社の同僚も、口を揃えるように「辞めないほうがいい」と言っていた。でも、あれから2年ほどしか経っていないのに、その人たちは、「辞めてよかったな」と言う。

会社を辞めるときに、「なぜ人が反対するか?」というのは、実は、あなたの為を思ってということは少ないです。特に一緒に働いている身近な人が反対することは、その人自身のためであることもあります。

あなたが会社を辞めて、他の世界で成功したり、今よりも幸せそうな暮らしを送られることは、残って働く人にとっては喜ばしいことではありません。人は、やはり自分が可愛いので、我慢して残って働いている自分を横目に、辞めていくあなたが、他で成功してもらっては困るのです。それは、自分の幸福感が削がれることになるからです。

もちろん、反対にあなたが辞めていくことで、人生につまずいてしまい、例えば持っている家を手放したり、何かしらの不幸が起こるとしましょう。しかし、元の会社の人たちは、辞めた後の失敗した、あたなの姿を見てホッとするはずです。辞めなくてよかったと。

会社を辞めるというのは、自分にとっても願いであり、自分にできなかったことで、あなたが成功していく姿は、自分を惨めにしてしまうことを、人は知っているものです。現実には、会社を辞めてから後悔する人は、そう居ません。実に多くの人が、会社を辞めることで、人生をより幸せな方向へと歩むことが多いものです。

会社を辞めることには、様々な葛藤がありますが、辞めてしまった人には、これから先の未来しかありません。明日からの葛藤はありますが、これまでの悩みは一瞬で消えることになります。少なくとも、会社を辞めるということは、マイナスをゼロへと推し進める力があるものなのです。

辞めずに残った人は、辞めても大丈夫なのだろうか?という葛藤を生涯続けていきます。働きながら気付いてきたプラスの安心感を、打ち消すかのごとくマイナスな感情を押し殺しながら働くという選択です。あなたは周囲の声に惑わされることなく、自分の声を信じるようにして下さい。将来どうなるかは、誰にもわからないものですが、あなた自身の声で決断したことであれば、どんな結果であっても後悔はない人生になっていくのです。

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